アルコール関連問題とは

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アルコール関連問題とは

当会では、アルコールを原因とする様々な問題に対して、「アルコール関連問題」という用語を使用しています。皆様にとって「アルコール関連問題」とは聞きなれない用語かもしれません。現在、テレビ・新聞・書籍・講演会など様々な場面で、「アルコール依存症」についてはよく取り上げられており、皆様もイメージがつくのではないでしょうか。しかし、当会では「アルコール関連問題」という用語をあえて使用しております。アルコールを原因とする病気や社会問題は、何もアルコール依存症だけではないからです。それでは、両者の違いについて説明したいと思います。

アルコール関連問題とアルコール依存症

アルコール関連問題とは、アルコール依存症だけでなく、多量飲酒や身体的・社会的な諸問題などを含むアルコールを原因とする様々な問題の総称です。アルコールを摂取し続けることで、身体的にも社会的にも様々な問題が発生します。例えば、良く知られているように、多量の飲酒は肝臓病の原因となります。その他にも多くの疾病の原因となります。世界保健機関(WHO)によると、アルコールは60以上もの病気やケガの原因になるとのことです。また、社会的には二日酔いで仕事に支障が出る、人間関係が破綻する、飲酒運転をして事故を起こしてしまうなどが挙げられます。そして、アルコール依存症は、このアルコール関連問題の中でも最も深刻な問題と言えるかもしれません。

アルコール依存症は、習慣的に多量の飲酒を続けた結果、脳の機能や身体の変化が少しずつ生じて、アルコールへの欲求や強迫感が高まる状態です。飲酒への欲求が強まる精神依存と、お酒が切れると身体に不快な反応が引き起こされる身体依存のどちらも生じる可能性があります。依存症になると自分の意志で飲酒行動をコントロールすることができなくなり、それまで大切にしていた仕事や家庭生活が破綻してしまうなど、重大な結果が生じてしまいます。アルコール依存症は進行性の病気です。誰でも多量の飲酒を続けていればアルコール依存症になる可能性があります。その為、アルコール依存症を予防するためには、アルコール依存症に至る前のアルコール関連問題をいかに予防するかが、大事なことであると考えております。

関連リンク

アルコール関連問題やアルコール依存症に関して、詳しくお知りになりたい方は、下記のホームページを参考にしてください。

独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター
アドレス:http://www.kurihama-med.jp/

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